2017年12月21日木曜日

Elsa schiaparelli(12/21)


才能のあるデザイナーの多くが、

元々有名なメゾンの出身である事が多く、


例えばイヴ・サンローランはクリスチャン・ディオールの元で、

デザイナーの経験を積み、

それぞれがひとつの時代を築いてきた。


エルザ・スキャパレリもその一人。

彼女はポールポワレの元で働いていたところ、

ポワレが才能を見抜いて自身のデザイナーになった。



そのメゾンがそのメゾンらしい形で生き残るのは困難な事。


それは現代にも通じる事ですが、

ブランドも常に新しいクリエイトを求めて、

クリエイティブディレクターがコロコロと変わり、

ブランドの創始者であるデザイナーが

冠だけを残して退任する事もある。


今のあのブランドのデザイナーって誰?と

聞かれて答えられなくなるほど、

デザイナーの交代の話題は、毎シーズン尽きません。



エルザ・スキャパレリは1927年にコレクションを発表。

その後ブランドの名を掲げたブティックを1930年にオープンする。


一度は戦争の為にこの業界から去る事になるが、

スキャパレリは、第二次世界大戦が終わった後に復帰したが、

もうすでにクリスチャンディオールが

1949年にニュールックを打ち出し、新たな風が吹いていた中で、

ビジネスとして考えると生き残るのが厳しかったのだそう。


1954年のコレクションを最後に、スキャパレリは完全に引退をした。
この写真は昨年見た"モードとインテリアの20世紀展"の、

1930年代のスキャパレリのドレス。


"ショッキング・ピンクを生んだ女"と言われるほど、

その頃の時代では考えられないほど独創的なデザイン。

誰が見てもこれは彼女の作品なのでは?

と、脳裏に焼きつく程インパクトがあった。

友人であったDALIの作品の影響であったり、

コラボレーションしたものも面白い。



先ほど彼女が映った写真をよく見ると、

頭に乗せたヘッドピースはパンプスをひっくり返したもので、

そしてジャケットのポケットには唇のマークが刺繍されている。



その当時に活躍していたデザイナーはココ・シャネル。


ライバルだったと言われているが、

同じモードの世界において、

それぞれが全く別の切り口で

新しい女性のスタイルを切り開いていった。


今日紹介するのは1950年代のスキャパレリの作品。


貴重な作品である事は間違いない。



さあ、前置きが長くなりましたが!

ここからはアイテムをご紹介します。


まずコート。

アストラカンの細くてツヤのある柔らかくて上質な毛並み。


ふんわりとした丸みのあるミンクの襟。

フラットカラーに見えますが、

実は襟が丸く立ち上がるように工夫が施されています。



スキャパレリにふさわしいハットをご用意しました。


赤く縁取りされたフェルトのハット、

内側の淵にはキラキラとしたラインストーンが並ぶ。

独創的な形は、見る角度により大分異なるデザインに見えるはず。


そして隣のカーディガンもスキャパレリ。


まるで星空のようにキラキラと光り輝きます。


襟にも沢山のラインストーン。

こちらもフェザーのヘッドピースに、

マンゴーカラーのベルベットのスカート。

コートの中の真っ赤なドレスもご紹介します。


フレンチスリーブのドレスには、

袖口と裾にジューシーでカラフルなビジュー付き。


このドレス、

あまりにもクリスマスにぴったりではありませんか?



 もう十分ドレスで彩る事が出来たら、

足元はパンプスで引き締める。

ちなみに最後に、

スキャパレリは1973年にこの世を去りましたが、

2012年にクリスチャン・ラクロアを迎えて

クチュリエコレクションを発表しました。


その後、再び2013年、2015年にもデザイナーが交代して、

現代のファッション界でどうやって再び名を掲げていくのか、

試行錯誤しているところなのかなぁと勝手に思っています。


今後誰がどのように華を咲かせていくのか楽しみな反面、

彼女が生きている間、彼女しか手がけなかった時代のもの。


続けられないのであれば潔く去った所に、

私はスキャパレリの美学を感じます。


彼女の活躍してきた30年代〜40年代は、

世界恐慌、さらに世界大戦の影響で

贅沢が許されなかった時代ですが、

当時のコットンやレーヨンのプリントは、

服もアクセサリーも、ポップで明るいイメージがあります。


まるでファッションが

人の心を救おうとしているかのようです。


アンティークルームの貴重なヴィンテージは、

手をかけた作品の一つ一つに様々な時代背景があり、

またその時代を作ってきたデザイナーの影響を得て

生み出されたファッション。


たまにはそうした時代背景も感じながら、

ヴィンテージと向き合う時間もいいかもしれませんね。



是非皆様にご堪能いただきたい一品です。


今日は長くなってしまいましたね。

いつも読んでいただきありがとうございます!


これからも皆様の手元に

素敵なヴィンテージをお届け出来ますように。



HAIGHT & ASHBURY
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